リスク分散の重要性

リスク分散の重要性

リスク分散の重要性を知るには、リスクの怖さを知るのが一番です。

そこで本節では、リスク分散の重要性を改めて教えてくれる、歴史的な事件を振り返っていきましょう。

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ドットコムバブル

1990年代にアメリカで起きた「ドットコムバブル」と呼ばれる現象があります。

当時、インターネット関連企業が急激に成長し、株価が高騰しました。

多くの人々が、ドットコム企業の株式に投資し、一瞬で大金持ちになれた時代です。

しかし、実際には多くのドットコム企業が赤字経営であり、株価が過大評価されていたことが明らかになりました。

2000年には、多くのドットコム企業が倒産し株価も暴落、関連企業に集中的に投資していた人々は、大きな痛手を被ることになったのです。

このエピソードからは、投資においては過剰な期待や情報操作に惑わされず、企業の実態を見極めることが重要であることが示唆されます。

いつの時代においても、自分で調べて自分で判断することが重要であり、噂に流されてはいけないのです。

リーマンショック

もう一つのエピソードとして、2008年にアメリカで起こった「リーマン・ショック」があります。これは有名ですよね。

当時、投資銀行のリーマン・ブラザーズが経営破綻し、世界中の金融市場に混乱が生じました。

不動産市場での住宅ローン証券化の過剰な拡大により、サブプライムローンと呼ばれる高リスクの住宅ローンが多数発生し、それに連動した金融商品が市場に流通したことが原因です。

リーマン・ショックによる被害は甚大で、全世界の金融市場に影響を与えています。多くの金融機関が巻き込まれ、信用収縮や資金不足が次々と発生。

多くの企業や個人が資金調達ができなくなり、経済活動が停滞する事態が生じました。

とはいえ、市場の資金はどこかに消えてなくなるわけではありません。

例えば、株価は大きく下落しましたが、「金(ゴールド)」や「日本円」といったいわゆる安全資産は、大きく需要を伸ばしており、その恩恵を受ける人が沢山いたことも事実です。

やはり投資においてリスク分散は重要で、調子が良い時にこそ、今のポートフォリオで本当に大丈夫なのだろうか、定期的にチェックする習慣が求められるでしょう。

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